例年にはない珍しいパターンだけれど、20日を過ぎてからの契約がいくつか重なった。 いつもなら年内納車というひとつの区切りがあって、この時期にバタバタすることが多いが、20日を過ぎるともう最初から無理だとわかっているので、ちょっと気が楽だ。 年々正月気分というのがなくなっているけれど、車の乗り換えも正月とはあまり関係がなくなってきたみたいだ。そういえば、車の注連縄というのもあまり見かけなくなったしね。 変則スケジュールだし、車が重なっているので、年明けの作業組み立てに要注意だろう。 □ タンザニア物語 5 「なんせ彼女がウンといってくれないと、どうにもならないから、なんとか頼むよ」 ほぼサニーで決まりかけていた話だったが、デニス嫁の横槍が入り、頓挫してしまった。 ただ、総額3000ドル、車だけだと1000ドル(当時の相場でだいたい12万円)という予算で、10年以内でそこそこの状態のカローラは無理だということは、事前調査でわかっていたことだから、じつはそれほど慌てたわけではなかった。 こういうのはいわば儀式のようなもので、もう少しいいものが探せばあるんじゃないかと思うのは当たり前だし、ましてそれがトヨタの国なら可能なんじゃないかと思っても不思議じゃない。 でも、それが無理なことは、たぶんデニスにもわかっている。 デニスも最初は奥さんと同じように考えていたはずだけれど、いろんなことを話したり、オークションのデータを見せてあげたりするうちに、少しずつ中古車のマーケットのことを理解してきているからだ。 大切なのは、その場で impossible と言わないこと。 こういうときは、あまりあせらずにもう少し時間をかけるしかない。 サニーの1000ドルというのは、車の整備や手続きのことを考えると、ほぼ原価のようなもので、気分的には売るという感じではなく、ボランティアに近いものだったから、最終的に気に入ってもらえないなら仕方がない、と思っていたのだ。 で、結果的にはこのサニーが、タンザニア輸出の第一号車になった。 記録を探ると2年前、2007年4月のことだ。 以降このように続く □ 2007/7 92/ライトエース Denis 2台目 □ 2007/11 97/サニー Maryam Rasid Salim さん JICAに滞在していた看護婦さん □ 2007/11 98/スパシオ Hyasinta Ambrose Mwacha さん デニスの親戚 □ 2007/11 98/サニ Jane Msilu Mazigo さん JICA滞在の看護婦さん □ 2007/11 98/ベンツC200 Stanslaus Dismas Msilu さん 上記Janeの弟 □ 2007/11 98/スターレット Denis 3台目 奥さん用として □ 2009/3 01/グランド・エスクード Denis 4台目(他の車は売っちゃったらしい) □ 2009/5 04/ハイラックス・サーフ Gerson Hosea Lwenge デニスの同僚 □ 2009/12 01/グランド・エスクード Zawadi Eliakim Maswi デニスのボス どの車も、あんまり儲からなかったけれど(たぶんこれからも)、キリマンジャロやサバンナの国でどんな風に自分たちの送った車が使われているのか、想像するだけでもワクワクする。 印象的なのは彼らの瞳の輝きだ。 今は貧しいかもしれないけれど、未来は俺たちの手の中にあるんだよ、とでも言いたげなその眼差し。彼らの明るさの源は、未来への確信としか思えない。 日本人にこういう瞳の輝きが戻ることはあるんだろうか。 and so on, 吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto
| 2009-12-26 18:53
| good luck
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