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7月16日 木曜日  晴れのち曇り一時雨

休み明けはボケる。

連休の休み明けとなるといっそうボケていて、感覚を取り戻すのに午前中いっぱいかかる。
でも仕事のほうは、そんなことおかまいなしに2日分きっちりたまっているわけだから、
木曜の朝は、ときおりパニックになる。

今日はまあ、それほどでもない。

■ タンザニア

昨日の夜11時過ぎ電話が鳴った。
タンザニアのDさん、現地時間で夕方5時だそうだ。

車のオファーである。

Dさんは、タンザニア政府で働いている役人で(イギリスの大学を出て、会計士の資格を持っていて、行政機構の中枢にいるということだから、おそらくエリート官僚なんだろう)、彼が2年前にショップの近くにあるJICA(国際協力機構)に研修に来ているときに知り合った。
ふらっと店に立ち寄ってくれていろいろ話をしていくうちに、車が欲しいという話になったのだ。

それが縁になり、もうかれこれ7-8台、今年に入ってからも2台タンザニアに車を送っている。
もちろんボルボではなく、日本の車。

タンザニアという国は、アフリカの中でも政情が安定している国で、われわれがアフリカといったときに思い浮かべるような貧しい国ではなく、ほんとうの意味での発展途上の国で、ぼちぼちと中産階級が生まれてきているそうだ。 衣食住が満たされると、耐久消費財が欲しくなるのは文明の摂理のようなもので、そういう人たちの自分の車をもちたいという欲求がふくれあがってきているらしい。 話を聞いていると、ちょうど映画「三丁目の夕日」で描かれていた昭和30年代の日本のような感じらしい。発展のことしか考えられなかった時代。

人気は、もちろん「世界の」トヨタと、ちょっと意外だが、ホンダや日産ではなく「SUZUKI」。

今回のオファーも、RAV4 だ。
国の規定で10年を過ぎた中古車は、基本的に輸入禁止なので、2000年より新しいもの。
Dさんの友人が欲しがっているそうだが、予算はキビシイ。

ビジネスというよりは、ボランティアというほうが、ニュアンスとしては近いかな。


□ 97/940TACK のUさん

8月4日で、買っていただいてから2回目(納車時のをいれると3回目)の車検なので、いつものようにお知らせ葉書をだしたら、電話をいただいた。

車検は、1ヶ月まえから受けることができるので、てっきり車検の打ち合わせかとおもったのだが、そうじゃなかった。

「HPに載ってるV70どう?」
「V70って紺色のクラシックですか、あれなんでまだここにいるのか不思議なくらいイイですよ。同じボルボでも今の車(940)とはまったく別の車と思ったほうがいいですけどね」
「どう違うの?」
「FFやし、ツインカムやし、この年代って基本的にコンピュータ車やから、940みたいなアナログ感はないですよね」
Uさんは、940を2台乗り継いでいるのだ。

「ふ~ん、じゃ今からちょっと見に行きます」
「えっ、今からですか」
「近くにいるから、あと30分かな」

そんなわけであわてて準備して、試乗して、見積りした。

もちろん今の940で車検を受けるという選択肢も、Uさんの頭の中にはあるだろう。
受けたらあと2年乗るということだ。
Uさんの940は、とても大事にされていて、よく手入れされているけれど、940乗りのUさんには、消耗部品の山場をむかえる年頃だということもよくわかっているはずだ。 おそらく車検費用のことやこの先のメンテナンスのことが、頭を駆け巡っているに違いない。
そして、最後はどちらに想いが強いかだ。

「一日考えさせてください」

さてどうなるか。


□ MB 280CE

下取りしたライト・アイボリー(#623)の82/280CE(W123)掃除中。

どんどんきれいになってゆくその姿。

ほんとうに美しい車だ。

ほしい。


□ CAFE yoshimi

CAFE yoshimi の常連、Yさんの01/V70。

左ヘッドライト内側の水滴と左リアドアのエクボの修正。

左リアドアのエクボは、知らない間に駐車場で隣の車のドアにあてられたものらしい。
エクボなんて気にしないよという大らかなお客様もいらっしゃるが、BMWのZ4というとてもイカシた車にも乗っている車好きのYさんにとっては、こういう小さなキズ、しかもどこの誰がやったかわからないことがぜんぜん気に入らないのだ。

エクボは、板金ではなくキズを内側から押し上げる「デント・ミラクル」という方法で修正する。
この修理は、いつもBさんにお願いする。
この、眼と手と金属の棒だけで凹みがキレイになっていく修理は、文字どおりミラクルなのだ。

昨日のTさんや革シート修正のHさんもそうだけど、クルマ屋の仕事は、こういうあまり世間では知られていない特殊な技術をもったスペシャリストの技で成り立っているのです。
彼らの力なしに仕事を続けていくことはできないわけだから、感謝しすぎることはありません。


「いい仕事」をしてくれる人達がいて良かったと、心から思う。


and so on,

吉見自動車のホームページ
by yoshimi-auto | 2009-07-17 14:06 | diary
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あるボルボショップの日常、悪戦苦闘の日々。
by yoshimi-auto
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