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7月11日 土曜日  晴れ

やっと晴れた、束の間なのかもしれないけれど。

先週は、ちょっとヒマ気配だったけれど、天気がいいせいか、この土曜日はいつもにもまして人が多かった。
もちろんいいこともあるし、頭の痛いこともあるけれど、店を開けてるんだから、お客さんの往来がないと淋しいし、人が人を呼ぶということもあるから、やはり賑わいこそが生命線なのだ。 砂金はその砂の中に隠れている。
いささかてんてこ舞いではありますが。


■ 960の革シート
中古車を仕上げていくのにいろんな職人さんに助けてもらっていると以前書いたが、Hさんもその一人、彼の仕事は傷んだ革シートの修復である。
つい先日仕入れた、ブラック・ベリー・ワインという珍しい色の96/960エステートのシートの補修をお願いしたのだ。

この960、アイボリーの本革にブラウンのパイピングというとてもお洒落なシートが奢られているんだけれど、そのシート(運転席と助手席)の表面に薄いひび割れが入っていて、少し汚れてしまっている。

先週来店されたあるお客様が、洗車場で掃除中のこの車に興味を示されたので、日曜日にあらためてお見せしましょうと見栄をきってしまい、大あわてでHさんにお願いしたような次第。

Hさんの仕事はとても繊細で、まず補修すべきところをしっかり定めて、それ以外のところにマスキングを施し、超微粒のヤスリでその悪いところを磨いて下地をつくり、微妙なカンで調色した溶剤を、細かなノズルのエアブラシで、吹き付ける。
色をつける、という感じではなく、きれいな状態に戻す、といったほうが正確だろう。
性格的な問題なんだろうけど、丁寧にやりすぎて、明日に持ち越してしまった。
お客様Kさんの来店予定も明日なので、早朝早出でやってもらうことになった。

Kさんのお気に召せばいいのだが。


以下多忙につき羅列御免。

□ 90/240セダンのTさん  
恒例のACガス補充。
漏れているのはお互いわかっているのだが、年一回の補充でいけるとこまでいこうという合意ができている。今年は3本入った。手入れをするのなら中途半端漏れているところだけなんてことじゃなく、思い切って全面的にリフレッシュして、ノンフロン仕様にレトロフィットだろう。

■ 93/240 総合点検のWさん
見積りをお渡しし、それぞれの説明を丁寧にさせていただいた。ある程度は予想されていたらしいが、やはり想像以上だったようで、即決せずに持ち帰って検討いただくことになった。 
緊急性のあるところは多くないので、少しずついい車にしてきましょう、Wさん。

■ 32万km240のSさん
AC・コンプレッサーの交換とエンジン・ミッションのマウントを交換して納車。
来年の車検の予約をいただいた。鬼が大笑いしそうである。

□ 940のMさん
先週97/940エステートをご契約いただいたMさん、書類をお持ちいただいた。
下取りするくシトロエンXantiaブレークをお預かりして、代車をお渡しする。
契約から納車までの間に、下取り予定車に事故などがあると資金計画が狂ってしまうことがあるので(実際過去何回かそういうことがあった)、正直なところ、下取りの車は、できるだけ早くおあずかりしたいのです、もちろん代車と乗換えで。

■ 94/940ターボSE
新車から乗っておられるAさんのターボSEが車検で入庫。
何年か前、廃車にされそうになっていたのを、Aさんと話し合って復活させた車なので感慨深い一台だ。
もちろんこの間もいろいろ手を入れているし、この前はPSのギアボックスの手術も施した。
でもこうやってまた2年という気持ちで車検を受けていただけるのは、ありがたき幸せ。
7回目の車検である。

■ 97/940クラシック
総合点検で入庫して、エアコンの修理とタイミングベルト等の交換をしたMさんの940納車。
長崎から来阪されたご両親といっしょにご来店、このあと婚約者のご家族との顔合わせがあるそうだ。
緊張気味のMさんである。

□ Tさんの98/V70XC
車検で入庫。
2年前に買っていただき、まったく音沙汰のなかったTさんより、車検を受けたいとの電話。
「便りのないのは良い知らせ」の典型的なパターンだ。
納車の次の車検はまでは、平穏無事にというのが、納車整備の目標でもあるので、このパターンは、ウレシイことでもある。

■ 99/V70 のKさん
2月に手を入れたコールド・スタートでの不調が解消し切れていないようで、とご来店
2月には水温センサーを交換している。 車を見るとエアダクトがワレている。
ここからの「エア吸い」で、燃料が薄くなっての不調とも考えられるので、応急処置(ビニールテープでの補修)を施して、様子を見ていただくということで、一旦お帰りいただいた。
近いうちにぜひお預かりして点検させてください。

■ 93/240TACKのEさん
新車から、ずっと正規ディーラーでケアをしてきたという240ベテランのEさん。
一ヶ月ほど前ご来店いただき、総合病院(ディーラー)と町医者(独立系専門店)の違いをお話したら、共感いただいて、今日は愛車の割れたコーナーレンズの交換でご来店。
交換といってもウチにある中古部品を差し上げただけで、駐車場で自らの手で交換された。
さすが。

■ 88/240のNさん
6月26日の日記で書いた、総合点検のスモール・ウィンドウの240納車。
どっかで見たことがあるような気がして、調べてみたら奇遇なことに、この車、何年か前に違うオーナーの名前で、エアコンの修理(コンプレッサーの交換)をしていた。
今回もAC修理がメインだったが、コンプレッサーではなくホースだったのでちょっとホッとした。
めぐりめぐって里帰りしてきたような感じ。

and so on,

吉見自動車のホームページ
by yoshimi-auto | 2009-07-12 14:57 | diary
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あるボルボショップの日常、悪戦苦闘の日々。
by yoshimi-auto
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