a perfect day for bananafish. 昨日より少しだけ夏らしい一日。 1024hPaの太平洋高気圧が列島を覆い始めて、週の後半には夏が戻ってきそうな気配。 その高気圧押し返されて、北上していた台風が西に大きく進路を変えた。 フィリピン沖で990hPa・35m/sで生まれた台風は、945hPa・45m/s (非常強い)に成長して、沖縄本島に向かっている。それにしても時速10kmはかなり遅い。 夕方になって、涼しい風が吹いてきた。 午後から出張。 といっても大阪市内までだけれど、先日赤の92/240をご契約いただいた堺市 I さんが乗っておられた05/レンジローバー・ヴォーグが日曜日に入庫し、その車を見ていただくために、大阪市内のHさんの仕事場に連れて行ったのだ。 下取り車というのも様々あって、検品してそれが商品として許容できるクオリティであれば仕上げや修正を施して展示、売りにくいけれど充分走れると判断したら名義変更して代車、代車としても使えないということになれば部品取り、という風にとにかくできるだけ廃車-スクラップという道を辿らないようにするというのがわれわれのひとつのスタイルだが、このレンジローバーのような高額車、それもボルボじゃない車ということになると、資金的な問題もあって出来だけ素早くオークションに出品するというのが基本的なルール。 ただときには業者同士で売買してしまうのが惜しいくらいのレベルの車に出会うことがあって、そういう車はやはり誰か知っている人に乗ってもらえたらと思ったりするのだ。 それは車屋の本能といってもいいものかもしれない。 またそういう車は、ほとんどの場合別に悪いところがあって手離されるわけではないので、できれば次もいい人に乗ってもらえたら、と希望されるオーナーも多い。 このレンジローバーもまさにそんな一台だった。 ショップのある茨木から、市内Hさんのオフィスまでのドライブ。 車をお客様のところに見せに行く、というのは大きくいえばセールスの一環といえるかもしれないけれど、われわれの仕事の中心は、車と人との縁を繋ぐ「マッチング」とでもいうべきものだから、それはただ文字通り「見せに行く(=紹介する)」という感覚で、じつはそこから先のことはあまり考えていない。 車を見ていただいたときに、スパークするかどうかを見るのはとても愉しいけれど、そうなるかどうかは、実際に対面してみないとわからないからだ。 また仮に一瞬の出会いでその車を気に入ってもらったとしても、その車が現実にその人のガレージに納まるまでには、乗り越えるべきいくつかの山があるわけで、売れるときには黙っていても売れるし、ダメなときは何をやってもうまくいかないのは、体験的によくわかっている。 だからわれわれににできることは、プロとして、その車について知っていることや、ちゃんと走るようにするために必要な情報をできるだけオープンに伝えることだけなのだ。 まずはHさんを助手席に乗せて、高速に乗って空港方面へ。 そのあと、Hさんにも少しハンドルを握っていただいた。 車を運転しながら、しばし歓談。 今乗っていらっしゃる車とタイプが違うのでとても新鮮な印象だったようだが、はたして買いたくなるほど気に入っていただけたかどうか。 あとは、願って待つしかない。 ショップというのはある意味「待つ」ことが仕事みたいなものだから、たまにこういう「プチ出張」をして、違う場所でいろいろな話をするのも新鮮だ。 and so on, 吉見自動車のツイッター 吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto
| 2011-08-02 23:00
| good luck
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