sudden shower at noon. 穏やかな日だったが、昼過ぎあっという間に暗くなり、夕立ちのような通り雨。 どこからか寒気が入って「大気の状態が不安定」になったのか。 しばらくすると雨はやんだが、少し寒い。 気がつくと4月ももう終わり、1年の1/3がもう過ぎてしまったかと思うと、ため息がでる。 今年は、3月11日を境に社会全体がガラッと変わってしまったので、2月のことなんか何年も前のことのようで、日記ででも振り返らないと思い出せない。 定休日明けの木曜日。 長期入院の車を除けば、週末に預かった車がほぼ順調に仕上がり、本当に珍しいことだけど、木曜日にしてメカニックもわれわれサービスも、やや手持ち無沙汰。 ならば、すでに展示している98/V90 CLASSICと走行の少ない97/940TACを撮影してやろうと目論んでいたら、とたんに雨が降り出した。 唯一の朗報は、タペットシムの調整で困っていた93/240CLASSICが、パーツのワンオフ製作に成功して、無事帰還したこと。 エンジンのタペット音を解消したいということでお預かりしたSさんの240だったが、その原因となっていたバルブのクリアランスが、純正部品のいちばん厚いシム(4.50mm)より大きいことが判明し、手の打ちようがなく困っていたが、Sさんのほうから、以前あるサイトで、そのシムを製作したという記事を読んだことがあるんですけど、造れないもんなんですか、という提案があり、それならということでトライしたところ、それがなんとかうまくいったのだ。 このタペットシムは、エンジンの中にあって高温や高圧など過酷な状況にさらされるところだから、素材の硬度も要求されるし、機能的にもエンジンのもっとも精密な部分なので、マイクロ単位の精度が必要になるパーツなので、ほんとうにキチンとそういうパーツが作れるかどうか一抹の不安があったが、エンジンパーツを製作しているという工場にお願いし、できあがったそのちょっと分厚い500円玉のようなシムを、メカニックが装着し、テストドライブを経て、やっと今日戻ってきたのだ。 まずは、Sさんの提案。 製作していただいた工場は、メカニックのルートでつながったところだが、職人さんには、難しくて面倒くさい、しかもそれほど儲けにもならない仕事を、誠実にやっていただいた。 そして、わがメカニックHの技術力と熱意。 どれが欠けても成し遂げられなかったことだけに、みなさんに心から感謝したい。 そして、いちばん大きいのは、これまでこのタペット音で困っていた240乗りの方々に、この朗報をとどけられることだ。 シリンダーヘッドを分解し、OHすればこの不具合が解消できることは、よくよくわかってはいても、そのためにかかる10万円単位の費用のことで、旧い車の泣き所として渋々ガマンしている方が、けっこうおられたはずだから。 やはり、お客様の声は、進化の原点だ。 教訓 : 窮すれば通ず and so on, 吉見自動車のツイッター 吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto
| 2011-04-28 19:17
| thank you
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