日暮れが早くなった。 秋の日はつるべ落とし、というけれど、影がほんとにどんどん長くなる。 それにしても、いきなりの10℃差は、服装に迷ってしまう。 中古車の市場にも少しずつ秋の気配が広がっていて、各地のオークションで良さそうな車がちらほらと出品されるようになったが、全体的にちょっと高い。 競りの相場は人の気持ちで動いていくものだから、「売れるかも」という空気が流れると、それがただの気配だったとしても、全体の相場が、押し上げられることになる。 どちらにしても実体のない「カン」だけの微妙な世界だから、攻めていくか見ていくか、どのあたりで線を引くかという判断が、なかなか難しい。 そんなこんなで、先週から、狙っていた車をなかなかうまく買えないことが何回か続いていたが、昨日やっと2台仕入れることができた。 車屋も、魚屋さんや八百屋さんと同じで新鮮さが命だから、商品の入れ替えということには、神経を集中させていかないと、すぐに売り場がくすんでしまうのだ。 しかもやはりクオリティが高くないと意味がない。 昨日仕入れたのは、この2台。 → 98/940TACKエステート シルバーM 39,850km → 00/V40 T-4 アズール・ブルー 18,260km どちらも走行の少ないワンオーナー車。 TACKはひと言でいうとシンプルなクルマである。 同じ最終モデルの「CLASSIC」が、フルオプションの豪華仕様として販売されたのとは対照的に、この「TACK」は必要最小限の装備の廉価仕様という設定だが、たとえばクラシックに装備されるパワーシートやオートエアコンといった電気的に複雑な装備は、メンテナンスに携わる私たちからすると、故障の原因でしかないわけで、長く乗っていくことを前提にするなら、こういうシンプルな車こそ狙い目ではないかというのが、偽らざる気持ち。 だからこういうモデルをあえて選ぶ人は、決して価格だけではなく、輸入車のことをよくわかった人であることが多いんじゃないかという印象を持っている。 「TACK」はスウェーデン語で「Thank=ありがとう」という意味で、モデルの最終型だけに与えられるニックネーム、つまり「これまでのご愛顧感謝します」という、いかにもボルボらしい暖かい気持ちのこもったネーミングだと思う。 400台の特別限定モデル、そして4万kmを切る走行距離、厳選の一台であります。 もう一台のT-4は、速いV40。 850のT-5Rと同じように、エンジンのサイズをほんのわずか小さくした1855cc直列4気筒のエンジンに、ハイプレッシャーのターボを搭載し、200PSを発生させるスペシャルモデル。 走行が少ないことももちろんだけど、なんといっても、紺碧の青(アズール・ブルー)と名づけられた、このモデルだけの鮮やかなボディカラーが、このクルマの最大の魅力でしょう。 北欧のメーカーらしく、様々なバリエーションのブルーをもっているボルボだけれど、このT-4のアズールは、ひときわ印象深い。 まだ現車を見たわけじゃないけれど、どちらも940・V40という、いわばありふれたモデルの中の個性的な限定車だけに、思いは募る。 早く展示場に並べたい。 and so on, 吉見自動車のツイッター 吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto
| 2010-09-24 22:02
| good luck
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