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8月8日 日曜日 曇り

その昔、8・8ロックデイというのを万博公園でやっていたが、今は舞洲のサマソニだ。


アフリカの話をしている間にも、物事はめまぐるしく動いていて、昨日の土曜日はいつもにも増して、人の出入りも多く、電話も閉店までほとんど途切れることがなかった。


なかでも一番てこずったのは、箕面市Nさんのエアコン修理。


「家内が京都に行く途中でエアコンが効かなくなったといっています。」

という電話が入ったのは金曜日の午後、7月始めに納車した98/940CLASSICだ。

さっそく奥様に連絡を取り確かめてみると、京都に向けて高速を走っているときに急に風が止まってしまったとのこと。話からすると、冷えなくなったというよくあるガス漏れの症状ではなく、なにかしら電気的な不具合が発生したようだ。

さらに話を聞いてみると、その前日、某バックスでナビゲーションを取り付けたとのことで、ひょっとしたら、それが原因なのかもしれない。

はっきりと症状が出ているので、車をチェックすればすんなりと原因もわかるような感じだが、問題はスケジュールで、その日は京都でお泊まり、明日にはこちらに戻るが、その日の、つまり土曜日の夜には、高知への帰省に出発する予定を立ているとのこと。

ちょっとたいへん。

買っていただいたボルボで夏休みに高知のご実家に帰省されるということは、商談のときに奥様からも伺っていたことで、それは、極端な話それが実現できなければ、せっかく車を乗り換えていただいた値打ちが一気に半減してしまいそうなほどのイベントのはずだから、なんとしてもうまく直してお返ししたいところだが、そういうときに限ってすんなりといかないのが車の修理というものだということも、経験的に身に沁みてわかっている。

簡単なことならそれほど時間がかかるわけではないので問題はないが、受ける側としては、そうじゃないことを想定して進めなければならないケースだ。

とりあえずまずNさんには明日の朝いちばんで京都からこちらに直行していただくこと、代車を手配すること、「カン」で想定できる部品を手配すること、メカニックと電気屋さん双方に事情を説明して明日の朝にスタンバイしてもらうこと、なによりも大事なのは、最善は尽くすが最悪の場合間に合わないかもしれないということをしっかりとNさんに伝えておくことだ。


そして昨日の朝、10時すぎにNさんから一報。

「渋滞に巻き込まれて、着くのが11時を過ぎてしまいそうです」

!!!

じたばたしても始まらないと腹は括ったが、それでも心は穏やかにはなってくれない。
なんとしても今日渡したいんだから。

到着が11時半。
とりあえずNさんには、事情を説明し、急遽用意した代車に乗って帰っていただく。


簡単なことであってくれと、祈るような思いでメカニックに預けたら、案の定いちばん大きいメインのヒューズが切れていることがわかったが、問題はその原因だ。
ショートなら、例のナビの取り付けの際の配線ミスの可能性が高いし、そうでなければ、ブロアファンとかコンプレッサーに負荷がかかっている、つまり動かなくなっていることになる。

新しいヒューズに入れ換えたらエアコンは一旦回復したが、しばらくするとやはり止まる。

こうなると電気屋さんの仕事である。

電気屋さんもこの時期、しかもこの暑さでてんてこ舞いしているのはよくわかっているが、限られた時間で解決するには、他の仕事に割り込んででも進めなければならない。

なんとか交渉し、車を持ちこんだら、原因はコンプレッサーと判明した、それが2時。

やはり想定していた最悪のパターンである。コンプレッサーのストックなんてあるわけがない。940の部品取り車は1台あるが、年式が違っていて適合しないのはすでに確認済み。


最後の手段は掟破り。

電気職人のMくんに展示車の940からコンプレッサーを外してくれるように頼んだ。
けっして褒められたやり方ではないが、残された選択肢はそれしかない。

仕上がったのが6時、7時前に車をお返しした。


方法はともかく、なんとかやり遂げてGood Job な気分だったが、車を渡すときにご主人から「新品じゃないんですか」と言われて、ちょっと凹んだ。

・・・。


and so on,

吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto | 2010-08-08 19:03 | sorry
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あるボルボショップの日常、悪戦苦闘の日々。
by yoshimi-auto
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