5月21日 金曜日 晴れ

朝には霧がたちこめてボンヤリとした雰囲気だったが、すぐに晴れて暑い一日になった。

平穏な金曜日、淡々とそれぞれの作業が進む。


昨日の店じまい間際に緊急入庫が一台。

先月車検を受けた尼崎Oさんの97/940だが、

「ハンドルを左に切ると、周りの人が振り返るくらい大きな音がでるんですよ」という電話。

異音で預かるときによくあるパターンだが、入庫したときには音が消えてしまっていて、その音を確認することはできなかったが、「周りの人が振り返る」くらいの音だから、明日の朝になれば間違いなく再現できるだろうという想定で、とりあえず預かった。

その車を今日になってメカニックに見せたら、案の定しっかりと音が出て、あっさりと右のハブベアリングが傷んでいる、との診断。

「これ、こないだ左換えたで」

というメカニックの話で、カルテを見直してみたら、車検で左のハブベアリングを換えていた。

普通で考えて左右一対のものの片側だけが極端に消耗するというのは明らかに不自然な話だから、そういうパターンのときはたいていの場合左右交換をおススメするというのが定石だ。そのときも一旦は左右交換の提案をしようとしたのだが、とにかく最低限でというOさんからのお達しを優先して、悪いところの整備だけを提案したんだったということを、カルテを見ながら思い出した。

もちろんそのときすでに右側の消耗も進行していたのだろうけれど、どうなるかわからない修理のために手間をかけて分解するのはちょっと不合理だという計算が働いてしまうから、現象(音や匂い)として現れてくれないと、なかなか簡単には提案できない。

車の販売でもそうだけれど、お客様のことを考えての純粋な提案とセールストークの境界は、なかなか微妙なところがあって、こちらにそのつもりがなくても、どうしてもセールストークと受け取られてしまうことがあるから、なかなか難しい。

やはり車はオーナーのものであって、いかにこちらが良かれと思うことであっても、その人のGOサインがないと、どうすることもできないのだ。

ただでも、自主規制は良くない。
どんなことであっても、プロから見てこうしたほうがいいと思うことは、やはり堂々と伝えるべきであって、選択肢をすべて提供した上で、判断を仰ぐというのが、正しいありかただろう。


Oさんの右のハブベアリングは、左と同じようにメカニックが部品取りの940から外し、あっという間に交換を終えた。外したベアリングを見たらガタガタになっていて、危ないところだった。

Oさんに作業の完了を伝え、明日来てもらうことになった。


事なきを得て良かったが、それにしてもやはりコミュニケーションは奥が深い。


and so on,

吉見自動車のストックリスト
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by yoshimi-auto | 2010-05-22 14:41 | diary
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あるボルボショップの日常、悪戦苦闘の日々。
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