極月朔日。 夜半から北風になり、昨日から一転、冷え込んだ。 気圧配置は完全に冬型で、仙台から初雪の知らせ。 例年より少し遅いようだが、被災地には辛い季節が始まった。 明日は、冷たい冬の雨が降りそうだ。 定休日明け。 週末に向けて、この木曜の作業がポイントになるが、滞っていたいくつかのことがうまく動きだし、なんとか先が見えてきた。 朝いちばんで、箕面のポルシェへ。 キーレスの取り付けとガラスコートで預かっている箕面市Tさんの89/930ターボ、Tさんがつい2週間ほど前に大英断で横浜で購入された車だが、入庫中に始動の不調が2回ほど発生し、Tさんと打ち合わせをして、正規ディーラーで診てもらうことにした。 われわれのメカニックは旧い車には馴れているので、車種が変わってもたいていのことはやってしまうが、納車から間もない車で、初期不良はクレーム対象になるということをうかがったので、オフィシャルな見積を作成してもらったほうがいいだろうということになったのだ。 左ハンドルのマニュアルミッションに乗るのは久しぶりで、しかも伝説のスポーツモデルなのでやや緊張したが、なんとか無事預けることができ、あとは連絡待ち。 足回りのメンテナンスの提案を承っていた尼崎NさんのV90は、午前中にメカニックからの点検結果を口頭で聞き、午後からレポートを作成。 基本的にはどこも悪くないということだったので、Nさんのご意向に沿って、フロント足回りのリフレッシュプランを提案し、メールを送信したら、すぐにNさんから電話があって、少し驚いた。 タイミングよくパソコンの前に座っておられたということだが、そのままその電話でレポートの内容を説明し、すんなりと整備内容が決定。 すでに部品は手配済み。 一昨日の段階ではご希望の12月6日までに作業を完了させるのは難しいかなあと思っていたが、思いのほかすんなりと事が運び、なんとかうまく渡せそうな気がしてきた。 火曜日に事故で入庫した八尾市Yさんの92/240CLASSIC。 まったく初めての入庫だが、話をうかがうと高速道路で路肩に車を停めていてトラックに側面を擦られたという、少し間違えば大ごとになりそうな事故だったようだ。 車を見ると、右側面がひどい状態で、高速道路上での事故の怖さを物語っている。 車両保険での修理ということで、事故見積の師匠であるM板金のMさんに大まかな見積をかいてもらい、その内容を確かめながら見積書の作成。 保険会社ともうまく連絡が取れて、査定士とのアポイントもできた。 うまくいけば、明日協定を済ませることができる。 その金額によっては、乗り換えをおススメすることになるかもしれない。 先月19日にお預かりして、もう10日以上症状がでないまま何もできないでいた尼崎Oさんの92/240CLASSICだが、いつまでもこの状態でいるわけにもいかないので、メカニックと過去6年のカルテを見直しながら、症状から考えられるそれらしきものをピックアップして、そのことをOさんにお伝えした。 いわゆる「メクラ修理」というやつで、その部品を交換したから必ず治るとは限らないけれど、これまでの経験則やこの車の過去のデータを照らし合わせて、いちばん疑わしいものを換えてみませんか、という提案である。 仮に原因がそのパーツではなくとも、次に同じ症状が出たときにその部位の可能性は消去できるし、メンテナンスとしても、これまで手の入っていないところだからやってみる値打ちはあると思ってはいるが、それにしてもいくらかの費用はかかることことではあるので、最後の判断は、オーナーであるOさんに委ねるしかない。 幸い、うまく電話がつながり、Oさんの快諾を得て、部品の手配まで進めることができた。 この4件、どれも連絡がうまくでき、それぞれのオーナーとのコミュニケーションもスムーズに運んだので、進展させることができたが、こういう修理や整備は、一歩手順がくるうと何日もロスをすることがあるので、この日はやはりバイオリズムがよかったのだと思いたい。 Tさん、Nさん、Yさん、Oさんに感謝。 もちろん、まだ何も終わったわけじゃないので、安心するわけにはいかないけれど。 吉見自動車のツイッター 吉見自動車のストックリスト
by yoshimi-auto
| 2011-12-01 18:39
| thank you
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